恋・キオクの蕾
出会い①
「んーっ!暖かいっっ!」


桜満開のこの春。


ワタシ、春野 桜(はるのさくら)は


高校二年生に進級した。


私の親は、四季の中で春が一番好きらしくって


私の名前は、そんな春にちなんで付けたらしい。


・・・まぁ、どーでもいいんだけど・・・。


でも私は、自分の名前が好き☆


・・・・・・ん?


ナルシストちゃうよ?


だっ・・・!!


だってカワイイでしょ!?


(ハイ。今‘え。ナルシスト?コイツ’って思った人~挙手。
 ・・・ハイ。廊下に立ってなさい)


「さぁくらぁー♪」


「あ。優奈ちゃんっっ。
 よっ。おはよぉ☆」


「おっはぁ~♪」


いきなり現実に引き戻してくれたこの子は秋野 優奈チャン。


とってもカワイくて


明るくて


頼れる存在。


私の一番の友ダチなんだ♪


もちろん優奈ちゃんはモテる!


そんな自慢の友ダチなんだけど。。。。


「桜、課題終わった?」


「モチ終わったよぉ♪二週間で終わった☆」


「さぁっすが優等生☆
 あ。ねぇ・・・」


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