恋・キオクの蕾
「席はどこかなぁ♪
 近くがいいねっ☆優奈ちゃんっ」

「はいはい。
 私もそう思うけど、離れてると思うよ。多分」

「う~。夢がないなぁ、優奈ちゃん」

そんな会話をしながら

座席表が貼られている黒板の所に行く。

私の出席番号は45番。

いたって普通。

優奈ちゃんは2番。

「えーっとぉ?
 あっ、私一番後ろだ♪しかも窓際☆優奈ちゃんは?」

「うん。離れたね。
 私前から二番目だ」

「え~・・・うそぉ・・・」

「はいっまた後でねぇ~♪」

そう言って、席に着く優奈ちゃん。

う~。ホントに離れた~。

まぁ・・・どことなく予想はしてたけど?

「ん?」

私の席の隣・・・

珍しい。漢字二文字の名前だ。

「さかき・・・けい・・・?」

どんな人なんだろ。

「っ・・・・」

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