最強お姫様☆



-ぼとっ





プリンが床に落ちた音が静かな倉庫の中に響きわたる。



「!!

 あたしのプリン!」




そのときあたしはプリンのことしか考えてなかったので黒髪君のいったことなんか忘れてしまった。







「・・・で?

 なんでこいつが無理なんだよ?」




弥彦があたしに呆れた顔を向けてから
あたしのかわりにあたしを顎で指し低い声で黒髪君に聞く。


弥彦のその声をあたしはプリンを見つめながらも耳を立ててそれを聞いていた。



そして黒髪君はバツの悪そうな顔をしてしたをむいた。

そして重い口を開く。





「俺







 お、女無理なんです」










「「・・・は?」」



思わずみんなの声がハもる。




っ!!えぇぇぇぇぇぇ!!!


あ、あたし女嫌いな人って
は、初めてみたぁ!!



・・・・って感心してる場合じゃなくて!



あたしは驚きを必死に隠しながらも黒髪君に向かっていった。
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