Princessの掟2






「私が知らないとでも思ってたわけ?パーティーの時も、お祭りの時も。」



そう私は吐き捨てた。 



「百合亜…お前、」



戸惑っている優斗を見るとそれが真実であることが分かる。 



「もう、ここには来ないで。顔も見たくないわ…。」



「百合亜、話を聞いてくれ。」



必死な優斗を睨む。 



「弁解でもしたい?」



「そうじゃなくて…。」



口籠もる優斗。 



「とりあえず、ひとりにしてくださる?これからのこと考えたいの。」



「百合亜、俺はお前と別れるつもりはない。」



「………」



何も言葉を返さない私にまた来るとだけ言って出ていった。 








< 104 / 353 >

この作品をシェア

pagetop