Princessの掟2
「私が知らないとでも思ってたわけ?パーティーの時も、お祭りの時も。」
そう私は吐き捨てた。
「百合亜…お前、」
戸惑っている優斗を見るとそれが真実であることが分かる。
「もう、ここには来ないで。顔も見たくないわ…。」
「百合亜、話を聞いてくれ。」
必死な優斗を睨む。
「弁解でもしたい?」
「そうじゃなくて…。」
口籠もる優斗。
「とりあえず、ひとりにしてくださる?これからのこと考えたいの。」
「百合亜、俺はお前と別れるつもりはない。」
「………」
何も言葉を返さない私にまた来るとだけ言って出ていった。