Princessの掟2
それから準備を始めた。
準備といっても出された服を着るぐらい。後はメイクさんたちが化粧とか髪型もセットしてくれるから。
「百合亜様、そろそろ時間です。」
中原の言葉を聞いて白のコートを羽織った。
玄関を出るとすでに両親2人とも車に乗り込んでいた。
「百合亜、今日は和食にしたわ。」
私が車に乗り込むと母がいつもと変わらない笑顔で私を見てきた。
「あら、フレンチじゃなかったの?」
「たまには和食もいいわねって幸恵さんと話したのよ。」
幸恵さんとは優斗のお母さん。
母の言葉を聞きながらいつのまにか眠ってしまっていた。