Princessの掟2






それから準備を始めた。



準備といっても出された服を着るぐらい。後はメイクさんたちが化粧とか髪型もセットしてくれるから。



「百合亜様、そろそろ時間です。」



中原の言葉を聞いて白のコートを羽織った。 



玄関を出るとすでに両親2人とも車に乗り込んでいた。 



「百合亜、今日は和食にしたわ。」



私が車に乗り込むと母がいつもと変わらない笑顔で私を見てきた。 



「あら、フレンチじゃなかったの?」 



「たまには和食もいいわねって幸恵さんと話したのよ。」



幸恵さんとは優斗のお母さん。 



母の言葉を聞きながらいつのまにか眠ってしまっていた。 








< 118 / 353 >

この作品をシェア

pagetop