Princessの掟2
しばらくの沈黙のあと優斗が口を開いた。
「庭に出てみないか?」
「えっ…う、うん。」
優斗が立ち上がったのを見て私も立ち上がった。
優斗から少し後ろを付いていくように歩いた。
今までなら隣を歩くのが当たり前だったのに、こんなに近くにある優斗の背中がとても離れているみたい。
少し歩くと庭にあるベンチに優斗は座った。
私はどうすればいいか分からなかったけど優斗に座ったらって言われたから少し離れて腰を下ろした。
「今日は、百合亜に話さなきゃいけないことがあるんだ。」
そう切り出した優斗の顔を怖くて見れない。
声からしてきっと真剣な顔をしているのだろう。