Princessの掟2






「……な、何?」



下を向いたまま聞き返すと優斗に顔を向けさせられた。 



至近距離で見つめ合う状態。 



「これから言うことは百合亜にとって辛いかもしれない。でも、聞いてほしい。」



そう言った優斗の顔は月明かりでよけいに綺麗に見えた。 



きっと私は優斗の話をきいたら泣いちゃう気がする。 



「話って?」



良い話しじゃないって分かっていながら自分から切り出していた。 







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