Princessの掟2
あれは……
もしかして。
窓に手をあてて体を乗り出す。
やっぱり!優斗の車だ……。
ちょうど信号がちかちかと赤に変わろうとしている。
横の道路に止まっている優斗の車の横に私を乗せた車が止まった。
ドクン。
ハンドルを握る優斗の横顔はなんだか寂しそう。
母に見つからないように優斗を見続ける。
そしたら、優斗がこちらをちらっと見た。
優斗も驚いた顔を浮かべた後すぐ逸らされてしまった。