Princessの掟2






中から中原が出てきてドアを開けてくれる。 



「百合亜様お疲れ様です。潤様も用は済まされたのですね。」



用…? 



「まあね。以外と早く終わったよ。」



中原のことばに潤くんは笑って答えた。 



中に乗り込んで潤くんに声をかける。 



「今日、授業じゃなかったの?」



私の質問に少し目を見開いた後、潤くんは首を振った。 



「そんなわけないだろ?学校にいて、授業受けないなんて行く意味ないだろ?」



ごもっともな意見が返ってきた。 



その時、私は潤くんの言葉に丸め込まれていた。 



もっとちゃんと突き止めていたら、早く気づくことができたかもしれない。 






< 158 / 353 >

この作品をシェア

pagetop