Princessの掟2
中から中原が出てきてドアを開けてくれる。
「百合亜様お疲れ様です。潤様も用は済まされたのですね。」
用…?
「まあね。以外と早く終わったよ。」
中原のことばに潤くんは笑って答えた。
中に乗り込んで潤くんに声をかける。
「今日、授業じゃなかったの?」
私の質問に少し目を見開いた後、潤くんは首を振った。
「そんなわけないだろ?学校にいて、授業受けないなんて行く意味ないだろ?」
ごもっともな意見が返ってきた。
その時、私は潤くんの言葉に丸め込まれていた。
もっとちゃんと突き止めていたら、早く気づくことができたかもしれない。