Princessの掟2






「なんか、今日の潤くんはいつもより幼い気がするわ。」



「だって、それはいつも百合亜に格好よく見せたかったから。」



「…えっ?」



思いがけない言葉に心が揺れる。 



「百合亜が幸せならそれでいいって思ってた。でも…今の百合亜をほっとくわけにはいかない。」



「潤く、ん…?」



聞き返した時には潤くんに抱き締められていた。



私と変わらなかった身長もすっかり私を越してしまった。 






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