Princessの掟2
さっきまで見ていた書類。
紙を出した途端表情曇ったのを見逃さなかった。
「あーあ、バレちゃったぁー。」
やっと本性出したのね。
「何がしたいの?」
「別に悪いことをしたわけじゃないわよ。」
「百合亜と城東くんを今さら引き離したじゃない。」
「引き離したなんて心外だわ。優斗から別れを告げたのよ?」
彼女の言葉に言い返せない。
確かに、城東くんから百合亜に別れを告げたのだから。