Princessの掟2






まだ閉まっていないドアから顔を出す。 



「な、なんで…。」



私の目の前には今さっきまで考えてた人。 



「中原…。」



「お久しぶりです。」



いつも見せてくれた笑顔で頭を下げてきた。 



会ったらいろいろ言ってやろうって思ってたけど…



その代わりに涙が浮かんできた。 



「百合亜様。」



白いハンカチを差し出されて受け取った。 







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