Princessの掟2






そのハンカチをぎゅっと握る。 



ほんのりと中原の匂いがする。 



ああ、中原はちゃんといるんだなぁー 



「百合亜様、急がれないと授業に間に合いませんよ。」



時計を見ると家から大学までギリギリの時間になっていた。 



行かなきゃいけないのは分かってるけど… 



もし中原がまた居なくなっていたら。 



無意識にハンカチを握りしめていた。 






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