Princessの掟2






「百合亜様、もう居なくなったりしませんから。」



私の心を読みとったように笑ってくれた。 



「ええ、分かってるわ。」



「いってらっしゃいませ。」



「いってきます。」



私の言葉に中原が頭を下げると車がゆっくりと動き出した。 



「あっ、ハンカチ持ってきちゃった。」



カバンの中にハンカチを大切にしまった。 






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