Princessの掟2
「百合亜様、今どちらに…?」
「まだ大学よ?今から電話をしようかと思っていたの。」
そう言うとさっきよりトーンの落ちた声が聞こえてきた。
心配させたかな?
授業終わって2時間経つし。
「そうでしたか。今門の前に車を止めているのですが…。」
中原の言葉で門に視線を向ける。
そうすると携帯片手に持った中原が見えた。
「ああ、見えたわ。」
私の言葉にこっちに身体を向けて頭を下げてきた。