Princessの掟2
車がドアの前に着くなり自分でドアを開けた。
玄関のドアを開けて待っていたメイドの人が少し驚いていた。
「百合亜様、とりあえず落ち着いてください。」
私の急ぎすぎに中原が後ろから付いてくる。
「だって凄く気になるのよ。」
「まずは、コートをお脱ぎください。そのような格好では、先方に失礼です。」
中原の言葉に足を止める。
自分の姿を見ると外から帰ってきたまま。
確かに失礼かもしれない。