Princessの掟2
翌日。
優斗に会いに行こうとしたら思いがけない客人がきた。
「どういたしましょう、拓磨様。」
「客間に通しておいて。」
「畏まりました。」
まったく。
予定が狂ってしまう。
ため息をひとつ吐いて自分の部屋を出た。
客間に入るとその客人は呑気に紅茶を飲んでいた。
ずいぶん余裕そうだな。
「待たせてしまったみたいで。」
外用の笑顔を向ける。
そんな僕に客人はカップをテーブルに戻して立ち上がった。