Princessの掟2
僕が向かったのは優斗の家でなく会社。
岩瀬がもってきた情報だと優斗は会社にほとんど缶詰めらしい。
車から降りてビルのドアを潜ると警備員に止められた。
「失礼ですが、お名前は?」
「五十嵐です。」
止められるだろうと思ってたからそんなに驚かない。
「もしや…五十嵐コーポレーションの。」
「そうですけど…。」
そう言うと案の定その警備員は慌てて頭を下げてきた。
「失礼致しました。」
「いや、気にしてないよ。」
そして僕は次に受付にむかった。