Princessの掟2





「はい。」



久しぶりに聞く優斗の声。 



そっとドアを開けた。 



優斗は僕に目もくれずにパソコンに釘付け。 



何も話さないでしばらく優斗を観察する。 



なおも優斗はこっちを向く気がないらしい。 



「柏原、用は?あとコーヒーを頼む。」



柏原…。 



たぶん、さっき会った人物だろう。 



「僕にコーヒーを入れさせるつもり?」



笑いながら言うと案の定優斗は驚いてパソコンから顔を上げた。 







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