Princessの掟2
はっきりと麗子先輩の言葉が耳に残った。
「な…何を…会社に…?」
膝がガクガクする。
それでも聞かずにはいられなかった。
「百合亜さんの会社は海外にもあるわよね?」
「ええ…。」
「その中のいくつかは愛香ちゃんの会社から部品を買っていたの。そこの会社への部品を売るのを完全に停止したのよ…。」
停止…。
簡単に口では言えるけど、停止したことでどれだけの損害が出ることか…
お父様は私を避けていたわけじゃなくて、外国の会社に出向いて状況を把握しに行っていたんだ。