Princessの掟2






「潤くん頭を上げなさい。」



お父様が慌てて潤くんを起こす。 



でも潤くんは一向に頭を上げない。 



「頂けると言うまで頭は上げません。」



そんな……。 



私は父の方を見た。 



父も困った表情を浮かべている。 



「潤くん、それは出来ない。確かに君のような子を百合亜の婿にするのは大歓迎だ。」



「なら…」



「しかしだな、百合亜と優斗くんは愛し合っている。そんな2人を引き離すわけにはいかない。分かってくれ。」




お父様。 



そんなに考えていてくれたんだ。 



普段、社長とは思えないぐらいのほほんとしてるのに。なんかかっこよく見える。 






< 26 / 353 >

この作品をシェア

pagetop