Princessの掟2






「じゃあ何で、あの子を自分のものにしないのよッ?」



そう聞くと男は目を伏せた。 



「答えられないわけ?」



何も言わないことにイライラが増すばかり。 



「君が誰にも好かれないわけが分かった気がするよ。」



それだけ言って出ていこうとした。 



「ちょっと待ちなさいよ。」



「なに?」



立ち止まった男の前まで近づいた。私よりはるかに大きい男を下から睨んだ。






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