Princessの掟2
「それどういう意味よ?」
「それが分からないようじゃ君から優斗くんは居なくなるよ。」
「…っ…そんなことないわ。優斗は自分の意思で私なところにいるのよ?」
「本当にそう思ってるの?」
試すような目を私に向けてくる。私はそんな目に負けじと睨み返した。
「思ってるわ。優斗は私から居なくならない。」
「もう少し経ったらわかるよ。その結果が…。じゃあね?愛香ちゃん。」
私から背中を向けて去っていった。
その背中を見ていたら無意識に手を握り締めていた。それに気づいた時には手は真っ赤になっていた。