Princessの掟2
篠崎潤
―――――……
―――…
潤SIDE
教室を出て、無駄に長い廊下を歩く。
もちろん俺以外の足音はしない。
「まったく…。ある意味一途ってとこかな?」
彼女の言葉がよみがえる。
確かに愛香がいうように優斗は自分の意思で愛香のところにいる。
でもそれは表向き。
彼は守りたいものがあるから、それを守りたくて愛香のところにいるだけ。
それに愛香も気づいてるはずなのにね…。
信じたくない自分でもいるんだと思う…。
まったく君と俺は似た者同士だよ。