Princessの掟2






それだけ言うと父はリビングを出ていった。それに続いて母も出ていった。 



2人だけになったリビングはなんの音もしない。 



「百合亜。」



潤くんが顔を上げた。 



その表情はなんとも悲しそう。 



「覚えてる?」



「何を?」



「俺がアメリカに行く時百合亜と約束したんだ。大きくなったら結婚しようって。」



あっ……。 



そういえば、そんな約束したような気がする。 






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