Princessの掟2
ぽかんと口を開けたままの私にクスッと笑ってきた。
「久しぶりだね、美吏那ちゃん。」
「…拓磨くん?」
アメリカにいるはずの彼がなぜか目の前にいた。
その場から動くことのできない私に、拓磨くんは一歩一歩近づいてくる。
そして、そう遠くないその距離はあっという間に縮まって、気づいた時にはすでに私の目の前にいた。
「ごめんね、数日前に戻ってたんだ…。」
「そ、そうだったんだ。」
まだ状況を把握仕切れてない私は、返事を返すので精一杯。