Princessの掟2
「じゃあ行こうか?」
「えッ…あ、うん。」
ボーッとしてたのか僕の質問に慌てて返した。
「気になるものでもあった?」
「そういうわけじゃないんだけど、あそこにある置物が目にとまって。」
美吏那ちゃんが指差した方を見ると、
ああ、あれね…。
「あれも母のコレクションのひとつ。」
「そうなんだ…。」
美吏那ちゃんが見た置物は女の子が笑っていて、腕の中にハート抱えているもので、ハートは確かルビーで出来てたような…。