Princessの掟2
「きゃーっ!!なんて可愛いの!!」
「へっ…?」
「あちゃあ…。」
いきなり抱き締められたからか美吏那ちゃんは軽く放心状態。
僕はというと呆れて声も出ない。
「…母さん、離してあげなよ。美吏那ちゃんが驚いてる…。」
「あら、ごめんなさいね?」
まったく…。
「あ、あの…桜羽美吏那と申します。琢磨さんとは高等部から親しくさせていただいています。」
「まあ、わざわざありがとう。琢磨の母です。」
僕を差し置いて自己紹介を始めた。