Princessの掟2
空と海
「っ…百合亜。」
美吏那は慌てて私にハンカチを渡してくれた。
「…ごめんね、私無神経だった。」
「美吏那…顔を上げて。」
頭を下げる美吏那を起き上がらせる。
「私も、ごめんね?せっかく美吏那がハワイに連れてきてくれたのに…。」
「百合亜…。」
笑ってる私をまだ心配そうに見つめてくる。
「ねぇ、お腹空かない?」
「えっ?!」
突拍子もない私の言葉に驚きつつ笑って頷いた。
「おいしいお店、リサーチ済みだから。」
私と美吏那はふたたび丘を下った。