Princessの掟2
そして次の日。
携帯の音で目が覚めた。
「…もしもし。」
寝起きだからか声がうまく出ない。
「おはようございます。百合亜様。」
電話越しから聞こえる声はたぶん…
「中原…?」
「はい、まだそちらは早いお時間ですのに失礼します。」
中原の言葉で部屋に置いてある時計を見る。
3時半…。
確かに早すぎる。
「それで、私に何か用だったの?」
「はい、私もただいまハワイに向かっていまして…お昼前には着くと思いますので、一先ずご報告をと思いまして。」
中原は今回は付いてこないことになっていたはず。