Princessの掟2
「でも噂どうり日の打ち所ない2人ね。」
そう言って麗子先輩は私たちを交互に見てきた。
「2人はプリンスとプリンセスだったのでしょう?」
「ええ、そうですわ。」
「うらやましいわ、私もなりたかったのよね。」
少し寂しそうに笑った。
プリンセスは女の子なら誰もが憧れる称号。
私がなれたのも奇跡に等しい。
「凄いわね、百合亜さんは。」
「そんなことないですわ、私がなれたのも運が良かったから…。」
必死に弁解したら優しいのねと言って笑われた。
でもなんだろう?
麗子先輩のその笑顔に何かあるような。