Princessの掟2
考えを見破られて私と美吏那は苦笑いをした。
「私の家はね、代々茶道の家柄なの。お弟子さんもいっぱい居るし、私も将来はこの家元になるの。」
そう言った麗子先輩の目は輝いていた。
目標があるっていいことだな。
私は特にないし。
「そのドレス変わったデザインですね?」
母がデザイナーの美吏那はすぐに麗子先輩のドレスに目がいった。
そういえば、美吏那の将来の夢ってデザイナーになることだったよね。