Princessの掟2
「今は誰とも会いたくないの…。」
そう言って顔をクッションに埋めた。
「それが…美園様というかたがどうしてもと言うのですが。」
「えっ?!」
美園愛香…。
名前をきいただけで昨日の2人の姿がフラッシュバックする。
会いたくない。
でも…、本当のことを知りたがってる自分がいる。
「分かったわ、客間に通して置いて。」
「畏まりました。」
中原が出ていくと着替えを始めた。
何しにきたんだろう。
私があの時見ていたこと知ってた?
それはきっとない。彼女からじゃ私は絶対見えないから。
そうこう考えているうちに着替えが終わった。