Princessの掟2






その笑顔を見て背中がゾクッとした。 



「優斗も迷惑してんのよ。あんたに。私たちは3歳の時からずーと一緒にいたの。私が高校に上がると同時にイギリスに行ったから。会ったのは3年ぶりだったけど。帰ってきたら優斗の隣にあんたがいた。」



そう言って彼女は私を睨んだ。 



「わ、私…優斗から何も聞いてないわ。」



精一杯頑張って出した言葉。 



「そりゃそうでしょう、私というれっきとした婚約者がいるなんて口が裂けても言えないわ。」



そう言ってふふと彼女は笑った。 



足がガクガクする。 



今までの優斗の言葉は嘘? 



婚約も遊び? 



私たち12月に式を上げるんじゃないの? 







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