Princessの掟2
優斗の運転で止まった場所は教会。
教会を見上げている私の手を優斗が引っ張った。
「お袋たちが勝手に決めちゃったけど、自分たちで見たいじゃん。」
そう言って教会の中に入る。
「綺麗…」
自然に言葉が出る。
「幸せにするから。」
「……えっ?」
「ずっと俺と一緒にいてください。」
そう言って優斗は私の薬指に指輪を通した。
その指輪は本当に綺麗。
「ありがとう。」
私、信じるよ?
もう疑わない。
優斗を信じるから。
「ほら、泣かない。」
優斗は私の涙を優しく拭ってくれた。