Princessの掟2
結局、優斗はあれからも戻ってこなかった。
「優斗、何かあったのかもしれない…。」
少し動揺している私の手を潤くんは握ってくれた。
潤くんの手は温かくて落ち着いた。
「大丈夫だって!とりあえず帰ろう。夏とはいえ、夜は冷える。」
そう微笑んだ潤くんにコクンとうなずいた。
潤くんに心配かけちゃいけないよね?
ダメだな私…
最近人に頼りすぎてるのかもしれない。だから、優斗のことで動揺したりするんだ。
優斗はたぶんここに来るまでに何かあって来れないだけだよね。
信じよう、優斗を。