君の好きな色(更新中
放課後、図書室にちゃんときた。
加奈子があたしに託した本は
[世界の子供たち]
という、写真集だった。
そういえば、総合の自由レポートで加奈子は[子供]がテーマだったっけ?
加奈子のレポート完璧だったなあ。
「……あれ?」
図書室には誰もいなかった
そう、図書委員とやらがいない。
(いつ、くるんだろ。
終学活まだなのかな?)
今日はとくに用事もなかったから待つことにした
(あたしって、暇人だなあ。)
それから10分。
(今日って、休館日なのかな?)
うん、図書委員はまだ来なかった
もしかして、休館日!?
いや、休館日だったら図書室自体あいてないよね?
(はやく、帰りたくなってきたな)
ボーッとしてた。
あたしに重なる一つの影。
ふと、顔を上げる。
「っ」
言葉が出てこなかった
そう、それはまるで
天使が舞い降りてきたのかと思うくらい
とても綺麗な少年が目の前にいた。