NEVER NEXT
過去
でも仕事を頼まれるのは悪い気がしなかった
私にできることならなんでもやろうってその時思ったんだ。


「ケイ、これすっごくおいしい!」


料理はおもにケイが担当。といってもバンリは絶対そんなことしないだろうし。私も料理は得意じゃないから。


「そ?よかった」


ケイは酒場の手伝いもしていたらしく料理の腕前は最高らしい


「おまえも見習え」


バンリに言われると腹立つんですけど

食べていた手が止まり
軽く睨んでると
ケイにまぁまぁとあやされた


「料理は俺がするからさぁ、姫は…まぁ、おとなしくしてなね」


「なっ、ァタシすることないの〜?」


結局自分は何かの役に立てないらしい


「じゃあ、俺の肩揉め」


「なんで、バンリの肩を揉まなきゃいけないのよ」


バンリとはしょっちゅうこんなやりとり。
ケイは優しく?してくれるけどバンリはとげがある言い方しかしないのよね


たまに優しい顔はみせるけど―――
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