15歳
春
新学期
桜咲く4月。
この学校で迎える3度目の春。
私は、中学3年生に進級した
。
最高学年という肩書きと、受験生という恐怖・・・。
でも、今年のスタートは、最高だった。
なぜなら、あの人と同じクラスになれたから・・・。
「は~い、では今配られたその紙に、新しいクラスが書いてあります。」
こ・・・怖い・・・でも、見なければ・・・。
震える手で何と紙を持ち、自分の名前を探した・・・。
始めに、前のクラスであった5組から探した。
「・・・無い。」
次に、4、3、2・・・と探していったのだが見つからない。
最後に1組を探し、ようやく自分の名前を見つけることができた。
「また1組か~。」
私は、1組とよっぽど縁だあるらしい。
小学校も1~4年までずっと1組で、おまけに中1も1組だったのだ。
しかし、そう思った瞬間、ある名前を見つけた。
「う・・・うそ~・・・。」
あの時ほど、自分が幸せ者だと思ったことはなかった。
なんと、あの人と同じクラスだったのだ。
これからの1年が楽しみで仕方が無くなった。
中学校最後の1年、楽しむぞ~!!
そう、あの時はそう思っていたのに・・・・・・。