【番外編】苺みるくの秘密
バカだな、桜井は。
小悪魔なクセにそういうのは下手くそなんだね。
回りくどいやり方しないでヤキモチならヤキモチだって素直に言えば可愛いのに。
お望み通りにしてあげる。
僕はね、優しくなんかないよ。
欲しいモノは今すぐ欲しい厄介な性格だから。
「少しくらい僕を男として見てくれてもいいんじゃない?」
わざととしか思えない服装の乱れとか上目遣いとかムカつくんだ。
いつだって僕の理性を崩そうとするから。
「男はみんな狼なんだよ」
君はいつもわざとワイシャツのボタンを外してるんだろう?
桜井の胸元を僕は舐める。
驚いて声をあげる桜井を僕は鼻で笑ってやる。
「それに君は警戒心がなさすぎだ」
「やめてっ……!」
「小悪魔な君のことだからそれも実は計算の内だったりするのかもしれない」
「嫌っ!」