【番外編】苺みるくの秘密


「は?」


しまったぁ………。

今あたし口に出しちゃった?



「オレが浮気? なに言ってんの、お前?」

「だって、朱里さんと居るところ見ちゃったし……ひゃあっ!」


正直に白状すると千秋はクスッと笑っていきなりあたしをベッドに押し倒した。

3秒くらい言葉を発せられずにいて、だけど押し倒されたことに気づいたあたしはとたんに顔が熱を持つのがわかった。



「このオレが浮気? ありえねぇな。言ったろ? お前に後ろめたいことはねぇって」


ドキンッ……!

ギシッとベッドが軋むのは千秋があたしに覆い被さって、身体を支えている腕の力を抜いてるから。



「あたしの勘違いだっただけ。でも不安だったし、それに……」

「それに?」


もぉおおおおおおお。

千秋の身体があたしにくっついてるし、端正な顔が近いせいで口ごもっちゃうじゃない……。

でも言わないと伝わらない。

 

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