【番外編】苺みるくの秘密


唇をつつかれて薄く口を開く。

深く深くあたしの中に侵入する千秋に、上手く応えられなくて乱れた息を漏らす羽目になった。



「だいたい浮気ってなに? オレがするとでも?」


鼻にかかる甘い声があたしの神経をこれでもかってくらい千秋に集中させて、思考すら溶かされる。



「そんなに信じられない?」

「……そうじゃないけど」


やっと唇を解放されて目を開いたら、千秋が艶っぽい瞳であたしを見つめる。


信じられないんじゃないけどいつまでも千秋のそばにあたしは居られるのかなって思ってしまう。



「だったら思い知らせてやるまでだな」

「な、なにを……?」


千秋は悩ましげな表情であたしを見つめた後、髪の毛をかきあげて挑発するかのように言った。



「お前以外に欲情しねぇってことをな?」


吐息混じりの熱い声で囁いた。

 

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