【番外編】苺みるくの秘密

それからは千秋はもう止まらなくてあたしの身体にキスを落とし続けた。



絶え間なく降り注ぐキス。

溶ける程に熱い千秋の唇。

何度も囁かれる甘い言葉。



「んぅっ……、ち…あき……」


あたしの身体に千秋を刻まれて、さっきまでの抵抗などもう消えていた。

そして今は離れるのが嫌だと思ってしまって、何にも覆われていない肌で千秋に抱きついた。



下にはみんなが居るけどそんなことはもうどうでもよくて。

想いが、言葉がどんどん溢れる。

口に出して伝えようとしたら。



「好きだ」


あたしよりも早く千秋が囁いた。



浮気だと誤解したあたしがバカ。

だって千秋は今あたしを抱きしめてくれている。


確かに感じる千秋の想いが嬉しくて、重なる肌をもっと近くに感じたくてあたしは自分からもっと深いキスを千秋にねだった。



「椎菜、生意気。朝まで鳴かす」


どうしようもないくらい千秋が好きなあたしは、心も身体も千秋に溶かされたのだった……。

END.