【番外編】苺みるくの秘密
その日は雲一つない快晴だった。
君を想いながら足を進める。
随分、遠回りをしたと思う。
今でも君がオレを好きでいてくれてるなんて、自惚れてなんかいないよ。
だから、ちょっと怖いんだ。
『誰よりも幸せになってね?』
そう言った君はオレを受け入れてはくれないだろうか。
それとも………。
玉砕覚悟で今君に会いに行くよ。
白百合のような君が微笑んでくれるまで、何度も、何度でもね。
白百合の花言葉は、
【純粋・無垢】
汚れのない君の白百合のような笑顔が、もう一度見たいんだ……。
「春くん」
天使のような君が振り返った。
END.