【番外編】苺みるくの秘密


「だからオレじゃなくてコウだって言ってんだろ?」

「……」

「お前、こういうの見んの初めてなんだ?」

「当たり前でしょっ!」

「顔赤いよ?」

「うっ……」

「かーわいいっ」


からかうとシイは両手で顔を抑えてあたふたしてる。

ほんと、飽きないヤツ。

これだからお前をイジメるのはやめらんねぇ。



「なによっ! ほんとは羽鳥が見てたんでしょ!? なのにコウちゃんのせいにしちゃって……」

「シイ、てめぇ!」

「えっ、いや、あの……ぎゃ!」


ベッドに乗り上げてシイを捕まえると髪の毛をくしゃくしゃにしてやった。



「ちょっ! やめてよっ」

「やめてくださいだろ?」

「もーっ! 羽鳥のバカ!」

「うっせぇ」

「わわわっ……!」


じゃれ合ってたらその弾みでオレとシイはベッドに倒れこんだ。

 

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