【番外編】苺みるくの秘密
「あたしはやっぱり苺ミルク♪」
あー、やっぱりコイツ可愛い。
高3になったってのにさすがに、“幼児体型”は言い過ぎだった。
でもほんとは……。
食べちゃいたいくれぇにお前が可愛いと思ったことは、悔しいからぜってぇ言わないでおこう。
つーかほんとに食っちまうとこだったんだけど。
まあ、バカ王子への腹いせだと思うことにする。
ついでに頬にキスしたこともぜってぇ秘密だ。
たまにはオレにだってお前を独占させてほしい。
どんなに短くてもいいから……。
「そういえばコウちゃん忘れ物はいいの?」
「えっ!? ゲホッ、ゴホッ」
「コウ、お前はもうオレん家出入り禁止だ」
END.