【番外編】苺みるくの秘密


どうしたらもっとちゃんと接することが出来るんだろう。



「あたしに何を言いたいのよ?」

「あれ? 葉月機嫌悪い?」

「うるさいわね。は……早く言いなさいよ!」

「ごめん。ちゃんと言うよ」

「どうせさっきの言い訳で……」

「付き合おうか」

「え……」


まさかの不意討ちだった……。

参考書から目を離さす言った慎はあたしが固まって絶句するからクスッと笑った。



二人きりの図書室。

いつものあたし達。

それは今この瞬間から変わる。



好き止まりで何も変わらないと思っていた。



「……いきなり、なんで?」

「いきなりじゃないよ。いつ言おうかずっと考えてたから」


人差し指でメガネをズイッと上げる慎は参考書を置くと、机に身を乗り出して距離を縮めてきた。

 

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