【番外編】苺みるくの秘密


なんて、考えすぎだよね。



「上がったらこれ着ろよ」


バスルームの扉を開けた千秋は、棚から白いバスローブを取り出してあたしに差し出す。



「あ、ありがとう」


受け取ったあたしを千秋はジーッと見てくる。



「あの、なに?」

「別に」


ニヤリと笑ってバスルームの扉を閉めた。

なんなのよ、その顔は……!

悪態つきながらも服を脱いでお風呂の扉を開く。



前に入らせてもらった時も思ったけど、お姉ちゃんのアパートのお風呂とは全く違う。

広くて綺麗でテレビだってついてるんだ。


しかも泡風呂だ。

こんなの初めてかも。



――サアァアアアアッ

シャワーだってお姉ちゃん家のお風呂みたいにいちいち自分で温度調整しなくていいから楽だ。


身体の汗を洗い流し、頭を洗う。


頭からシャワーを浴びて鼻歌なんて口ずさみながらシャンプーに手を伸ばそうとした。

 

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