【番外編】苺みるくの秘密
「髪、洗ってやろうか?」
「あ、お願………い…………」
へ……!?
い……今……なんか聞こえた?
それに人の気配がするし。
あたしはシャワーをキュッと止めて目を見開いた。
「ひっ……あ……」
「どうしたんだ?」
「ぎゃああああああああああ!」
言うまでもないけどお風呂場にあたしの悲鳴が響き渡った。
なんでなんでぇええええ!
どうして千秋が居るの!?
「なに驚いてんだよ?」
座っているあたしは膝に身体を押し付けて見えないようにと、必死に身体を隠した。
もう遅いかもしれないけど……。
千秋はお風呂のドアに背を預け、そんなあたしを眺める。