【番外編】苺みるくの秘密


裸を見られるんだから女の子なら特に恥ずかしいって気持ちになると思う。

反抗的な態度をとったあたしに、千秋は挑戦的な瞳をして言った。



「お前、生意気」

「へっ?」


――ザブンッ!

千秋が自分の身体にあたしの身体を思い切り抱き寄せた。


泡が、お湯が、揺れて溢れる。



ドキンッ……。

心臓が一際大きく揺れ動いた。



「……なにすんのよ」


自信のない弱々しい声になった。

だっていきなり身体に触れられて抱き寄せられるから、もうどうしたらいいかわからないよ……。



「今日はやけに反抗的だな?」

「ち、千秋が、変なこと言うしするからいけないんでしょ!」


全部、意地悪な千秋のせいだよ。



「今日は、たっぷり可愛がってやる。覚悟しろよ?」


耳たぶを甘噛みして囁く。

甘い囁きと一緒に王子様は泡の中にあたしを閉じ込めた……。

 

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